よくある質問
Q
保証金の持ち回りとは?
収益物件を購入する場合、必ず出くわすのが、この「保証金等の持ち回り」という文言です。これ非常にややこしい言い方です。持ち回りの意味が関東と関西と違います。
従いまして、間違いのない言い方は
■「保証金の持ち回りは関東方式。」の場合の意味
入居者から預かっている保証金は全額、売主さんから買主さんに交付します。
つまり売買代金が1億円。保証金の合計が300万円の場合は、差し引きして買主さんの支払いは9700万円になります。
■「保証金の持ち回りは関西方式。」の場合の意味
入居者から預かっている保証金等は売買代金に含まれます。売主さんから買主さんには交付しません。つまり売買代金が1億円。保証金の合計が300万円の場合でも1000万円でも買主さんの支払いは1億円となります。
さらにもう1点付け加えると、保証金の預かりも全額を意味する場合と、償却後の入居者に返還義務のある金額にするのとでは、金額も違います。
例 保証金20万円預かっている部屋が20部屋あるとすると、保証金の合計は400万円です。但し保証金のほとんどは退去時に一定の金額を償却後入居者へ返還する場合がほとんどです。仮に保証金20万円のうち償却が15万円で5万円返還金とすると、実際の保証金の返還分は20部屋で100万円ということになります。
従いまして、保証金の持ち回り金額というのが「400万円」なのか「100万円」なのかでもだいぶ変わってくると思います。
関東方式はちゃんと売主さんが買主さんに渡してもらえますが、
関西方式は売買代金に含まれるというところが、いかにも「関西」という感じですね。